住宅ローンの一括審査をご存知ですか?
ネットで手続きができる今の時代、急速に需要の高まりを見せているのが、住宅ローンの一括審査サービスです。
しかし、あまり一般的に思えない方はこのように思うかもしれませんね。
- にわかに怪しい。
- 本当に大丈夫なの?
- 一度に複数の審査を受けて問題はないの?
そう思ってしまいますよね。ええ、わかります。
そこで本記事では、住宅ローンの一括審査サービスとは何か、住宅ローン一括審査に危険や不安がないのかについて、徹底的に調査しました!
住宅ローン一括審査のサービスを知り、住宅ローンについて視野を広げてみませんか?
■目次
住宅ローンの一括審査を知る前に仮審査について知ろう!
住宅ローンの一括審査とは、複数の金融機関を選択し、同時に仮審査をしてくれるというサービスです。
一括審査できる金融機関は各社によって数が違い、メガバンクから地方銀行と数多くの銀行と提携しています。
住宅ローン審査の種類
住宅ローンの審査は2種類あり、仮審査と本審査があります。
仮審査 | 住宅ローンに正式に申し込む前に、本人に支払い能力があるか等を短期間に判断する審査。 |
本審査 | 不動産業者と売買契約などを交わした後、正式にローンを申し込むことで行われる審査。 |
仮審査の申し込みから、実際に借り入れができるまで約1~2ヶ月かかると言われています。
仮審査と本審査の違いについては、こちらで詳しく解説しています。
住宅ローンは仮審査と本審査と両方を通過しなければ借り入れを行うことができません。
本審査を受けるためにも、まずは仮審査を突破することが大事になってきます。
むしろ、これを突破できないと住宅ローンのじゅの文字も満たされないわけでして。
何が何でも突破する必要があるんです。
この仮審査を複数の銀行で一括でやってくれるサービスが、住宅ローンの一括審査サービスになります。
仮審査を複数機関で別々に行うと時間的コストがかかる
今やネットで仮審査も本審査も受けられる時代になってきています。
通常であれば、その手続きは各金融機関ごとに行う必要があるのですが。
審査を受けるために入力しなければならない項目は多く、それなりに手間と時間がかかります。
もし複数の銀行が気になっていたり、一度落ちてしまった時のために他のところも受けたいと思っていたりする場合は、さらに時間がかかることが予測されますね。
住宅ローンの一括審査の特徴とは?
住宅ローンの一括審査は1回の申し込みで、複数の金融機関の仮審査を受けることが可能です。
基本的に手数料はかかりません。
特別な手続きも必要ありません。
金融機関の仮審査申し込みと同じように、インターネット上で必要な情報を入力するだけです。
さらに新規借入だけでなく、借り換えの審査も受けることができますよ。
より良い条件を比較できる
複数商品を比較することで、より良い条件を選ぶことができます。
さらに比較するのは、金融機関ごとの金利だけでなく、総返済額や保証内容、手数料なども含めて比較することが可能なのです。
フラット35も一括審査の対象!!
なんと銀行のローンだけでなく、フラット35も複数審査が可能です。
フラット35は住宅金融支援機構が扱う全期間固定金利のローンです。
提携している民間の金融機関が融資しているため、金融機関ごとに金利や手数料、返済力の審査の基準が若干異なります。
なので、他の金融機関とその差を比べることができるのは嬉しいですよね。
フラット35についての詳細はこちらの記事で書いております。
住宅ローンの一括審査で1度に複数の審査を受けても大丈夫?
ここが気になる方はかなりいるかと思います。
結論から言えば、住宅ローンの複数申し込みが審査に与える悪影響はありません。
サービス側と金融機関側でしっかりと提携されていると大丈夫ということです。
1度に複数の審査を受けても問題がない根拠とは?
実際に住宅ローン一括審査サービスのQ&Aを見てみましょう。
一度にたくさん仮審査しても大丈夫?
1. 金融機関によって審査基準が異なる
審査基準は金融機関によってそれぞれ異なります。
第1希望の金融機関では審査通過したのに、金利の条件が悪い第2希望の金融機関では審査が通らないなんてこともあります。
そのため、少しでも良い条件を見つけるため、複数の金融機関に審査申し込みすることはもともと一般に行われていたことです。2. 複数同時に借りることは出来ない
ほとんどの金融機関は融資条件として資金使途は住宅購入資金に限られており、融資対象物件に「第一位順位の抵当権を設定登記する」旨の記載があります。
そのため、2つの金融機関から同時に住宅ローンを借りることは基本的にはできません。
したがって、審査時に金融機関の担当者があなたの個人信用情報を信用機関に照会した際、複数の金融機関に申し込みしている記録を見て「お金に困っているため、借りられるすべての金融機関から借り入れをしようとしている」という誤解はされません。3. 金融機関承諾の安心サービス
当サービスは、提携金融機関より複数の仮審査申込みに承諾を得ておりますので、複数金融機関に仮審査申し込みを行っても、審査に悪影響はございませんので、安心してご利用ください。
引用:住宅本舗
これらをざっくりと要約すると、
- 複数の金融機関の比較は昔から普通に行われていた。
- 結局借り入れられるのは1ヵ所のみなので、金融機関側から見ても怪しまれることはない。
- 前提として、提携金融機関とは複数の仮審査申し込みに承諾を得ているので、全く問題ない。
ということですね。
なぜ複数の金融機関で審査を受けると不利になると言われている?
なぜ複数の金融機関で審査を受けることが不利になると言われているのでしょうか。
それは「信用情報の閲覧履歴」にあります。
住宅ローンの審査では申込者の信用情報を確認します。
過去にクレジットカードの延滞がないか等をチェックされていますが、その際、信用情報が閲覧されたという履歴も一定期間残ってしまうのです。
つまり、短期間に複数の審査を受けると、「この人は審査に続けて落ちている」という印象を与えてしまう可能性があるということです。
なので、個人で複数の金融機関に審査をお願いする場合は、懸念が残ることになるでしょう。
提携金融機関より複数の仮審査申込みに承諾を得ている住宅ローン一括審査サービスを利用する方が、複数比較するのであれば無難ということですね。
ちなみに、クレジットカードの延滞リスクなどについては、こちらでも説明しています。
住宅ローンの一括審査のメリットとデメリットは?
問題がないとわかったところで、住宅ローンの一括審査のメリットとデメリットについて調べてみました。
住宅ローン一括審査のメリット
まずはメリットから見ていきましょう。
- 効率的に住宅ローンを選べる。
- 時短になる。
- 付帯サービスが受けられる。
【効率的に住宅ローンを選べる】
1度の申し込みで複数の審査を受け、どれも通過した場合、一気に比較検討を行うことができます。
金利はもちろん、事務手数料、保険料、繰り上げ手数料の有無から、団体信用生命保険の内容まで、一括で審査を受けられ、比較することができるのはとても効率的ですよね。
自分の希望に合った住宅ローンから最適な商品を選ぶことができます。
【時短になる】
仮に1社仮審査が落ちたとしても、他の審査が通る可能性があります。
1度に複数の審査を受けられる場合、、再び入力する手間もなく、審査結果を待つだけでいいのです。
これだけで、すでに時短ですね。
それから金利にも大きくかかわることがあります。
もしこれが1社のみの仮審査申し込みだったとしましょう。
住宅ローンの融資が実行されるまで約1~2ヶ月かかるわけです。
1社目の審査には落ちたので、2社目の審査を申し込むっという段取りでいくと、落ちるたびにどんどん住宅ローンの融資が後に後になっていきます。
この間に金利が上がってしまうと、融資を受けるころには、自分の思っていた金利とは違うということになりかねません。
逆に金利が下がることもあるので、ケースバイケースですが、時間と金利変動リスクに関係性があるのは明白でしょう。
【付帯サービスが受けられる】
住宅ローン一括審査のサイトで受けられる恩恵はこれだけに限りません。
サイトによってはFPによる無料相談が受けられたり、火災保険の無料見積もりや保険の見直しなどができるところもあります。
住宅ローンを借りることをきっかけに、保険の見直しが図れるのであれば、固定費の削減に大きく貢献しそうですね。
住宅ローン一括審査のデメリット
では、住宅ローンの一括審査のデメリットとはなんでしょうか。
- 比較できる銀行は限られる。
- ネット銀行が多め。
- 申し込んだすべての金融機関が落ちると、審査に落ちた履歴がすべて残ってしまう。
【比較できる銀行は限られる】
比較できる銀行の数は提携されている銀行のみになるため、自分が思っている銀行がない場合があります。
自分の希望する銀行がない場合は、あまり魅力を感じないかもしれませんね。
【ネット銀行が多め】
もちろんメガバンクや地方銀行などの名前もたくさん見られますが、比較的にネット銀行の住宅ローン商品が多い傾向になっています。
メガバンクや地方銀行でローンを組みたいと思っている方は事前にあるかどうかを相談、確認された方がいいかもしれませんね。
【申し込んだすべての金融機関が落ちると、審査に落ちた履歴がすべて残ってしまう】
これが最大のデメリットかと思いますが、万が一すべての審査に落ちてしまった場合、自分の信用情報にすべての履歴が残ります。
とはいえ、このリスクは一括審査でなくとも、付きまとうものだとは思います。
安易な気持ちで複数審査をする場合はやめた方が良いでしょう。
自分の希望する銀行があり、どちらも審査を受けて比較したい!!と強く思う人こそ、利用すると大きな恩恵を受けることができそうですね。
住宅ローンの一括審査を利用するならこんな人がオススメ!!
- 気になる銀行をとにかく徹底的に比較したい。
- とにかく時短、効率的に住宅ローンを選びたい。
- 申し込んでいた銀行に落ちてしまい、同じ条件で通るところを探している。
こういう方は住宅ローンの一括審査サービスを利用すると、恩恵を多く受けられるでしょう。
自分に最も合う銀行が見つかると良いですね。
住宅ローンの一括審査は危険?その実態について徹底調査についてのまとめ
今回は、住宅ローンの一括審査についてお話していきました。
住宅ローンの一括審査は、比較的新しいサービスなので、知らなかったことも多かったのではないでしょうか?
「気にはなるけれど身近に利用者がいない」という人にとって、わかりやすく説明できていたら嬉しいです。
住宅ローン一括審査サービスは借り換えの時にも大きく役立ちます。
知っておくと、今後視野を広げて住宅ローンを選ぶことができますよ。
一括審査サービスのメリットやデメリットを理解した上で、上手に活用していけるといいですね。
では、まとめていきましょう。
- 複数の金融機関を選択し、同時に仮審査をしてくれる。
- より良い条件を比較できる。
- フラット35も一括審査できる。
- 複数の金融機関の比較は昔から普通に行われていた。
- 結局借り入れられるのは1ヵ所のみなので、金融機関側から見ても怪しまれることはない。
- 前提として、提携金融機関とは複数の仮審査申し込みに承諾を得ているので、全く問題ない。
- 効率的に住宅ローンを選べる。
- 時短になる。
- 付帯サービスが受けられる。
- 比較できる銀行は限られる。
- ネット銀行が多め。
- 申し込んだすべての金融機関が落ちると、審査に落ちた履歴がすべて残ってしまう。
- 気になる銀行をとにかく徹底的に比較したい。
- とにかく時短、効率的に住宅ローンを選びたい。
- 申し込んでいた銀行に落ちてしまい、同じ条件で通るところを探している。
調べてみることで、住宅ローンの一括審査サービスは決して怪しいサイトではなく、今の忙しい人たちのニーズに合わせた、合理的なサービスだったことがわかりました。
私自身、先入観で物を言っていたところもあったので、ちょっと反省しました。(笑)
とにかくこれから住宅ローンを考えている人で、効率的に住宅ローンを比較したいという人にとっては、検討してみても損はないと思います。
もし知りたければ、こちらにもう少し詳しい記事がありますので、よかったらどうぞ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。