現在は様々な働き方があり、非正規雇用の方も多く働く時代ですよね。
日本人の平均年収が420万円と言われていても実際300万円台の人も多いのが現実ですね。
苦しい経済状況の中でも、「夢のマイホームはあきらめたくない!!」という方はいらっしゃるかと思います。
- 年収300万円台だけれども、住宅ローンをくむことができるのか?
- 年収300万円台の人が住宅ローンを組むには、どうすればよいのか?
そんな悩みに寄り添った記事の内容となりますので、参考にしてくださいね!
年収が低くても、計画的に将来を見据えて行動していきましょう!
■目次
住宅ローン審査の基準は?年収300万円台でも大丈夫?
結論から言えば、年収300万円台であっても住宅ローンを借りることは可能です!
しかし、年収が低ければ低いほど審査が厳しく、借入額は低くくなります。
住宅ローンの審査基準でも年収は重視されている!
住宅ローンの審査基準でも、それなりに重要視されているのはデータからもわかります。
ここで国土交通省が平成30年度に発表した民間住宅ローンの実態に関する調査の審査項目の上位の項目をパーセンテージと共に表にしてみました。
健康状態 | 98.6% |
借入時年齢 | 98.3% |
完済時年齢 | 97.7% |
担保評価 | 97.2% |
勤続年数 | 95.7% |
年収 | 95.6% |
住宅ローン審査は低いと通らないのか?銀行によっても審査基準が違う!
では、年収が低い人は住宅ローンの審査を通過することができないのでしょうか。
そんなことはありません。
銀行は年収だけを見ているわけではないのです。
継続して支払える能力の有無、つまりは「信頼できる人かどうか」を見ています。
例えば年収が低くくても、信用度の高い企業に勤めていれば収入が安定するので審査に通る可能性もありますよ。
そして、その基準の厳しさは銀行の規模によっても違います。
ここで各銀行ごとの審査基準についてお話していきます。
大手銀行は、安定した雇用状態なのかを見る
大手銀行は年収よりも、「勤続年数」などによる安定した雇用状態を中心に見ています。
返済できるだけの能力があるかが重要になります。
ですから、フリーランスで月200万円の収入があっても、銀行は安定して返済していけるかを見るので企業に属していないと高収入でも落とされる可能性があります。
逆に言えば、年収がそこそこでも安定して返済できると判断されれば審査が通る可能性が高いです。
たとえば、りそな銀行は「勤続年数」が「1年以上」、「(前年度)年収」が「100万円以上」から審査対象のため他の大手銀行に比べると審査のハードルが低いです。(2020年5月現在)
雇用形態、年収が安定はまだしていないが大手銀行が良いという人にはおすすめですね。
そんなりそな銀行が気になるという方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
大手銀行や地方銀行は対面で契約を進めるので、転職で一時的に条件がクリアできなくても事情を話せば融通を効かせてくれる場合もあるみたいです。
各銀行の公式HPで住宅ローンの借り入れ要件をしっかりとチェックしてみてくださいね!
ネット銀行の審査基準
ネット銀行は、(前年度)年収による返済能力に限らず、対面でない分、全体的に厳しめに審査見ている傾向はありますが、ここは各銀行によってふり幅が大きいです。
他には勤続年数も1~3年と、銀行によって基準値も様々です。
そんな中、イオン銀行の審査基準は、(前年度)年収が100万円以上と低くなっているため、かなり攻めた顧客目線で住宅ローンの審査を行っているようです。
下記は、主なネット銀行の審査対象の年収要件を挙げてみましたので参考にしてくださいね。
イオン銀行 | 年収100万円以上 |
auじぶん銀行 | 安定かつ継続的な収入のあるお客さま |
新生銀行 | 年収300万円以上 |
楽天銀行 | 年収400万円以上 |
ソニー銀行 | 年収400万円以上 |
(2020年5月現在)
ネット銀行は今かなりの数があるので、自分に合うローンを探せそうですね。
銀行が重要視するのは融資したお金を回収できるかどうかで審査基準はあくまでも目安。
ホームページ上の審査基準を満たしているのに審査に落ちるケースもあります。
記載されていない審査項目もあり総合的に判断されます。
フラット35
フラット35とは国土交通省が所管する住宅金融支援機構と民間金融機関が提携し、独立行政法人が提供している公的な住宅ローンです。
年収基準が無く、年収に対する返済負担率という指標が利用されています。
又、前年の収入や支払い能力で判断されるので、転職して間もない人や、非正規雇用労働者、自営業の人でも比較的借りやすいと言えます。
すべての金融機関で扱っている訳ではありませんが、都市銀行や地方銀行、信用金庫やネット銀行で取り扱いしています。
モーゲージバンクと呼ばれる「フラット35」を専門に扱う金融機関もあります。
フラット35の要件は下記になります。
申込要件
- 申込時の年齢が満70歳未満の方(親子リレー返済をご利用の場合は、満70歳以上の方もお申込みいただけます。)
- 日本国籍の方、永住許可を受けている方または特別永住者の方
- すべての借入れ※に関して、年収に占める年間合計返済額の割合(=総返済負担率)が次表の基準を満たす方(収入を合算できる場合があります。[収入の合算参照])
年収 400万円未満 400万円以上基準 30%以下 35%以下※【フラット35】のほか、【フラット35】以外の住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、カードローン(クレジットカードによるキャッシング、商品の分割払いやリボ払いによる購入を含みます。)などをいいます(収入合算者の分を含みます。)。
- 借入対象となる住宅またはその敷地を共有する場合は、申込みご本人が共有持分を持つなどの要件があります。
引用:フラット35
フラット35の記事もこちらで紹介しておりますので、よろしければどうぞご覧ください。
住宅ローン審査の年収300万円台の方の懸念!返済負担率について
年収の次は返済負担率も気にしましょう。
一般的に、年間の返済額が年収(税込み)の25%以内が安心と言われています。
年収300万円なら年間75万円、月額に約6万円以下を借り入れるのが現実的です。
融資の上限は、この返済負担率によって決まります。
返済負担率は各金融機関、ローンの種類によって違いますが、おおよそ30~35%となっています。
返済負担率を計算する時、住宅ローン以外の自動車ローンやカードローンなどすべての借り入れの返済額が合計されます。
そのため、気を付けてほしいのは、現在タブレット端末やスマートフォンの分割払いであったり、車のローンを抱えている人です。
ローンを抱えている人は返済負担率を計算する際、組み込んだ上で計算されます。
キャッシング機能付きのクレジットカードも借り入れが無くても借入額に含まれることがあるの。気を付けてね。
クレジットカードのこわーい話はこちらでもしていますので、ぜひどうぞ。
銀行が貸してくれる金額が、必ずしも自分が返せる金額とイコールにはならないこと覚えておいてくださいね。
住宅ローン審査は年収300万円でも大丈夫?まとめ
住宅ローン審査は年収300万円台の方でも、借り入れることができますが、審査全体は厳しいものになっている傾向でしたね。
年収が低いからと言って、マイホームをあきらめる必要はありません。
個人の信用をまずはしっかりと高め、自分の身の丈にあった住宅ローンを選んでみてくださいね。
- どの銀行も、年収は審査項目で優先して見られるという意識をもつ
- 大手銀行は年収よりも安定した雇用状態をみる、ネット銀行は年収、勤続年数などの厳しさのふり幅が大きいので自分に合った銀行を選ぶようにする。
- 借りられる金額=返済可能金額とは限らない。
- 年収300万円でもあきらめることはない。
無理なく余裕のある返済計画を立てて豊かな暮らしを手にしましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。