リフォームの資金を借りたいときに使えるリフォームローン!
でも、住宅ローンもまだ残っているのに追加でローンが組めるの?
と、心配になる読者様もいるのではないでしょうか?
安心してください!住宅ローンがまだ残っていたとしても、リフォームローンを借りることは可能です!
ただ、リフォームローンと住宅ローンの併用が可能だからといって、金銭的にはなかなか厳しいものがありますよね。
そんな読者様に、今回はお得にリフォーム資金を調達する方法をご紹介したいと思います。
金銭的に難しいと諦めていたリフォーム。
この機会にぜひ検討してみてはいかがでしょうか!
■目次
リフォームローンと住宅ローンを併用するときの注意点
リフォームローンの特徴
リフォームローンは、文字通りリフォームをする際に借り入れができるローンですが、住宅ローンと比べて以下のような特徴があります。
- 無担保でも借り入れができる
- 比較的審査が通りやすく、結果が出るのが早い
- 借り入れできる金額が、住宅ローンと比べて少ない(500万〜1000万程度)
- 借り入れ期間が短い(10年〜15年程度)
- 金利が高めに設定されている
住宅ローンより、審査などが通りやすい反面、借り入れできる金額が少なかったり、金利が高めに設定されていたりといった特徴があります。
返済中の住宅ローンがすでにある場合には、リフォームローンと住宅ローンを併用した際の毎月の返済額が審査の大事なポイントになります。
リフォームローンと住宅ローンの違いについては、さらに詳しくこちらの記事でまとめています!
リフォームローン 審査のポイント
上記で話したように、リフォームローンは借り入れ出来る期間が短くなっています。
借り入れ年数が短いため、金額が少なくても毎月の返済額は比較的高めになるので注意が必要です。
現在返済中の住宅ローンをギリギリ審査に通るというラインで組んでしまっているのなら、審査を通過するのは少し難しいかもしれません。
現在返済中の住宅ローンを確認し、必要であれば見直しも視野に入れてみてください。
住宅ローンの見直しについては、この後別途説明しますね。
リフォームローンと住宅ローンの併用!シミュレーションをしてみた
では、試しにリフォームローンを組んでみましょう。
今回は、これからリフォームしようと考えているAさんの例でシミュレーションをしてみたいと思います。
子どもたちも大きくなり、手がかからなくなりました。
これを機に来年から年老いた母と一緒に住むことにしたので、一部バリアフリーにする予定です。
今回のリフォームの費用は500万円くらいを考えています。
住宅ローンを組んだのは15年前で、その時の金利は3.5%でした。
それでは、Aさんの条件を以下にまとめてみます。
現在の住宅ローン(1995年に契約) | |
金利タイプ | 全期間固定プラン |
借入金額 | 3,000万 |
借入期間 | 35年 |
金利 | 3.5% |
毎月返済額 | 12万3,987円 |
住宅ローンは15年支払いを終えたので、残っているのは20年です。
住宅ローン残金 | 2,137万円 |
1階の一部のみをリフォーム予定です。
リフォーム費用 | 500万円 |
それでは、早速シミュレーションしてみます!
【シミュレーション1】リフォームローンと住宅ローンを併用した場合
では、現在返済中の住宅ローンに加え、リフォームローンを単体で組んでみましょう。
リフォームの費用は500万円です。
リフォームローン(2020年に契約) | |
金利タイプ | 全期間固定プラン |
借入金額 | 500万 (リフォーム費用のみ) |
借入期間 | 10年 |
金利 | 1.95 % |
毎月返済額 | 4万5,894円 |
総支払額 (リフォームローン+住宅ローン) |
5,773万261円 |
これはリフォームローン単体の毎月の返済額なので、住宅ローンの返済額と合わせると、毎月の返済額は以下のように変化しました。
毎月の返済額 | ||
before (住宅ローン単体) |
after (住宅ローン+リフォームローン) |
差額 |
12万3,987円 | 16万9,881円 (10年間のみ) | +4万5,894円 |
リフォームローンは借入期間を10年としているので、リフォームローンを組んでから最初の10年は16万9,881円。
その後10年は元々の住宅ローンの返済額である12万3,987円を返済していきます。
最初の10年だけでも、毎月45,000円以上を上乗せして支払っていくのは、家計への負担もかなり重いのではないでしょうか。
リフォームローンと住宅ローンを併用するよりもオススメな方法
ローンの一本化はリフォーム資金調達の最も賢い選択肢!?
私がオススメする方法は、ズバリ住宅ローンとの一本化です。
一本化とはつまり、リフォーム用の資金を住宅ローンに上乗せして、再度住宅ローンを組み直すことを言います。
住宅ローンを借りた時よりも金利が低くなっていることもあるので、金融機関に「ローンの見直し」と「リフォームによる追加融資の相談」をしてみてください!
リフォームローンと比べて、住宅ローンの金利や借り入れ期間が適用される為、月々の支払いも無理なく設定できるはずです。
住宅ローン一本化のもう一つの方法!
上記で書いたように、現在ローンを組んでいる金融機関に相談することが一番簡単で確実な方法になります。
しかし、再審査で通らなかった場合や、他の金融機関の条件の方が良かった場合、選択肢となるのが、住宅ローンの借り換えです。
近年は低金利状態が続いているため、より良い条件を求めて住宅ローンの借り換えを検討したことがある人もいるのではないでしょうか。
住宅ローンの借り換え時にリフォーム用の資金を上乗せして借り換えを行う、という方法も選択することが出来ます!
返済中の住宅ローンの残高分を、条件の良い新たな金融機関で借り入れすることを「住宅ローンの借り換え」と言います。
新たに借り入れをすることで、金利や繰越返済の条件など見直すことができます。
いわゆる住宅ローンの見直しということですね。
ちょっと以下のデータを見てみてください。
これは、民間金融機関の住宅のローン金利の推移についてのグラフです。
引用:住宅金融支援機構「民間金融機関の住宅ローン金利推移(変動金利等)」より転載
これは、民間金融機関の住宅のローン金利の推移についてのグラフです。
グラフにある「固定金利期間選択型(10年)」の青色のデータを見てみると、現時点(2020年1月)の金利に比べ、2016年以前の金利が少し高いことが分かりますよね。
つまり、2016年以前に住宅ローンを組んでいた場合、借り換えによって総支払額が減額される可能性が高いのです!
それでは、先ほどリフォームローンを組んだAさんのケースで、借り換えのシミュレーションをしてみましょう!
【シミュレーション2】リフォーム資金を上乗せして、住宅ローンを借り換えた場合
それでは、住宅ローンを借り換えて1本化するケースをみてみましょう。
シミュレーションを行うのは、先ほど紹介したAさんです。
リフォーム費用500万円を上乗せして住宅ローンの借り換えを行います。
住宅ローン残金 2,137万
リフォーム費用 500万円
————————————-
合計 (借入額) 2,637万円
上記の計算により、新たな借入額は2,637万となりますが、10万単位での借入となるケースが多いので今回の借入金額は2,640万として計算します。
借り換え予定の住宅ローンの条件は以下です。
借り換え予定の住宅ローン | |
金利タイプ | 全期間固定プラン |
借入金額 | 2,640万 (リフォーム費用を上乗せした金額 |
借入期間 | 20年 |
金利 | 1.830 % |
毎月返済額 | 13万1,438円 |
総支払額 | 5,386万2,684円 |
リフォーム費用を追加して住宅ローンを借り換えた時に、毎月の支払額は借り換え前に比べて以下のように変化しました。
毎月の返済額 | ||
before (借り換え前) |
after (借り換え後) |
差額 |
12万3,987円 | 13万1,438円 | +7,451円 |
追加で500万の融資を受けたのにも関わらず、毎月の支払いは+7,451円の差額でおさまりました。
リフォームローンと住宅ローンの併用と一本化についてのまとめ
ここまで2つのケースのシミュレーションを見ていただきました。
簡単にまとめてみてみましょう。
シミュレーションまとめ |
【シミュレーション①】リフォームローンと住宅ローンを併用した場合 |
【シミュレーション②】住宅ローンを借り換えて、一本化した場合 |
払い残期間(共通) | 20年 | |
月々の返済額 | 16万9,881円 (最初の10年以降は12万3,987円) |
13万1,438円 |
現時点との差額 | +4万5,894円(最初の10年のみ) | +7,451円 |
支払い総額 | 5,773万261円 | 5,386万2,684円 |
支払い総額の差額 (支払い中の住宅ローンと比べて) |
+565万6,080円 | +178万8,503円 |
諸費用 ※手数料等は金融機関によって異なります | 約5〜15万程度 | 約60万程度 |
現時点の差額をみても、支払い総額の差額を見ても住宅ローンを借り換えて一本化した方がお得になるのがわかると思います。
しかし借り換えの際には、保証料や登記費用などの諸費用が必要になりますので、金融機関に確認してください。
また、すでに支払っている住宅ローンの金額や条件によっては、そこまで金額が変わらないケースもあるので注意しましょう。
借り換えだけでなく、現在住宅ローンを組んでいる金融機関で一本化した場合も同じようにお得に借りることができるのではないでしょうか。
多くの金融機関でシミュレーションサイトを提供していますので、まずはぜひ確認してみてください。
さあ、住宅ローンの一本化でお得にリフォームし、快適な生活を手に入れましょう!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
審査や注意点があるので、そのあたりを説明していきますか!