家は欲しいけれど、年収が低くて・・・とお悩みではありませんか?
住宅ローンには審査があり、年収が低い人にとって不利なのは事実です。
ですが、年収200万円の方でも住宅ローンを組むことは可能なんです!
重要なのはそのあとにちゃんと払っていけるかです。
住宅ローンを組んで夢のマイホームを手に入れたのに、支払に追われて生活が苦しくなったり払えなくなっては元も子もありません。
住宅ローンを組むリスクもしっかり考えなければなりませんね。
この記事では
- 年収200万の人が住宅ローンを組むための方法
- 年収200万の人が生活にかかる費用
を知ることができます。
しっかりと戦略を立てて、住宅ローンの審査に挑み、夢のマイホームを手に入れましょう!!
住宅ローンを賢く選ぶための一括審査申し込みサイト
■目次
住宅ローンを組む前に年収200万円の生活を把握すべし!
本当に年収が200万円でもローンなんて組めるの?って思ってしまいますよね。
どの年収でもそうなんですが、住宅ローンは、組んだ後に無理なく払っていけるかが重要なポイントになります。
夢のマイホームゲット
↓
住宅ローンが払えない
↓
競売などで家を売却
って、なってしまうのは辛いですよね。
こうならないためにも、まずは自分の生活レベルをしっかり把握しておくことが大事です。
月々のお金から住宅ローンにどのくらいあてることができるのかを知りましょう。
では、年収200万円の人が実際に手取りとしてもらえる金額はいくらなのでしょうか?
独身の場合
独身の人が月にどれくらいお金を使えるか調べてみました。
■条件 40代独身、年収200万円、フルタイム(契約社員)、控除なし、賞与なし、一人暮らし、賃貸、車なし
月々の給与額面
200万円÷12カ月=16万6,000円
(今回、交通費は考慮しない。)
※額面とは、基本給に残業代や交通費、諸手当を合計した金額です。
この額面給与から、社会保険料、雇用保険料、源泉徴収税(所得税)を引いて、手取りを計算していきます。
【社会保険料】
厚生年金:1万5,555円
健康保険:1万174円(福岡県の場合)
雇用保険料:498円(収入×保険料率0.3%)
合計額:2万5,231円
※健康保険は都道府県や組合ごとに異なります。
※雇用保険を計算するときの収入には、額面給与の他の手当なども含みます。
※保険料率は一般の事業の方の料率に合わせています。
【源泉徴収税】
源泉徴収税とは、いわゆる所得税のことです。
働いた金額に応じて、源泉徴収税が変わります。
毎年、国税庁によって発表される源泉徴収税額表を元に計算が行われます。
今回は2019年度の源泉徴収税額表を参考に源泉徴収税を記載しています。
[例]
(額面)16万6000円-(社会保険料)2万5,729円=(課税対象額)14万271円
課税対象額をもとに、早見表を見ながら金額を確かめると2,740円になりました。
その際、扶養の人数も計算に考慮されるわ。扶養者がいる場合、負担する税が下がるのよ。
【手取り額の計算】
手取りとは、額面から保険料や税金などを控除した後の金額です。
先ほど、出した社会保険料などを額面給与から引いて、実際に手取りを算出してみましょう!
手取り額=額面給与-保険料・税金
額面給与 16万6,000円
▲厚生年金保険料1万5,555円
▲健康保険料1万174円
▲雇用保険料498円
▲源泉徴収税2,740円(2019年源泉徴収税額表参照)
手取り額
13万7,000円(千円未満切捨)
【生活費内訳】
お金をかけるポイントには個人差がありますが、賃貸で節約をしながら生活することを想定したおおよその目安です。
引用:マイナビニュース
ファミリーの場合
独身の人の生活レベルを見ると、贅沢はできませんが年収200万でも不自由なく暮らせるのが分かりましたね。
では、結婚して家族が増えた場合はどうでしょうか?
正直なところ、片働きで年収200万円だと生活が厳しくなります。
独身の人の生活費内訳からも分かるように、無駄な部分はほぼありません。
食費に関しては、節約して3万円以内に収めることも可能ですが、日用品や衣料品などの費用はどうしても増えてしまいます。
さらに子供ができれば、教育費も必要ですし、ある程度の広さが必要なので住居費も上がります。
しかし、共働きで夫婦ともに年収200万円であれば、世帯年収が400万円になるのでゆとりがでてきます。
先程ご紹介した収入合算が利用できますね。
〈世帯年収400万円の生活費内訳〉※一例
食費 | 40,000円 |
家賃 | 70,000円 |
水道光熱費 | 10,000円 |
通信費(格安SIMを使う) | 10,000円 |
その他 | 50,000円 |
合計 | 180,000円 |
引用:Career Picks
単純に計算すると、手取りが夫婦で約26万円なので、この場合であれば月8万円は貯金ができますね。
子どもがいたり、どちらかが扶養に入っていたりする場合は、片親は年収200万円も働くことができないですし、出費も変わりますよね。
貯金額も変わってくるかと思います。
又、家族がいれば、生命保険料なども考えておく必要があります。
このようなことをふまえて、住宅ローンを払っていけるかをしっかり考えるべきです。
年収200万の世帯は夫婦共働きだと良いでしょう。
一番のポイントとしては、自分の生活を把握し、住宅ローンが無理なく返済できるかを考えることです。
住宅ローンを年収200万で実際に組んだ人はいるの?
ちまたの声をリサーチしたよ!
さて、家の話ですが、3年ほど前に築34年の中古の一戸建てを買いました。
私の収入で家なんて買えるわけないとずっと思っていたのですが、いろいろな経緯がありまして、930万円で家を買うことになりました。
私の年収は200万円を少し超えるくらい。
月給は19万円で手取りで15万円くらいです。賞与なし。
子どもの養育費はもらっていません。
月々のローンの支払いは5万円弱。
15年ローンです。
家で娘や猫と一緒にくつろぐ時間が、私にとって大切な時間です。
頑張るお母さん、素敵ね。
徳島県在住、40代、年収200万円台のサラリーマンです。
初めて買った念願のアパートは諸費用込みで約1500万円。
金利1.8%、14年返済のフルローンで購入。
徳島市内で築20年の鉄骨造、1K×4室。
購入当初は4室のうち3室が賃貸中でしたが、
しばらくして1室が退去になり、2室空きの状態が数か月続いていました。
行きつけの中華料理屋さんで食べていた730円のランチから
手作り弁当と水筒持参になり、
携帯電話の料金を安いプランに変更し、
暖房は衣類の重ね着という、投資家とは程遠い状態に……。
そんな努力を神様は見ていたのです!
2017年、満室スタートでございます!
引用:楽待
※フルローンとは、自己資金(頭金など)なしで全額融資してもらうことです。
年収200万ちょっと、住宅ローン6万円、税金、保険、生保、自動車保険など
支払ったら月に3万円残るか残らないか、本当に生活苦です。 https://t.co/4srPv0geYz— 水野 秋仁 (@aki10hito) 2016年2月20日
引用:Twitter
住宅ローンを年収200万円台の人が組むための戦略
一般的に住宅ローンを組むには、年収300万円は必要だと言われています。
しかし、冒頭でもお話ししたように、年収200万円でも住宅ローンを組むことは可能です。
では、年収200万円の人が住宅ローンを組みやすくするにはどうしたらよいのでしょうか?
フラット35を利用する
フラット35とは、住宅金融支援機構という公的な機関が300以上の金融機関と連携して提供している住宅ローンです。
民間ローンと違い営利目的ではないため、派遣社員や契約社員・パートやアルバイト・自営業の人にも融資を行っています。
人の審査もある程度見るけれども、主に住宅が厳しい審査に合格しているかを見ているわ。
このような理由から、フラット35は比較的審査が通りやすいと言われています。
- 全期固定金利
- 勤続年数や雇用形態を問われない
- 保証料不要
- 繰上返済手数料無料
※保証料とは、保証会社に支払う費用です。ローンが返済できなくなった時に保証会社が残債を支払います。
フラット35は全期固定金利です。
全期固定金利は返済終了までずっと同じ金利で、月々の返済額も変わりません。
一見、変動金利の方が低金利ですが、変動金利には金利が上昇するリスクがあります。
年収が低い人は金利上昇に対応できない場合が多く、返済が厳しくなる可能性が高くなります。
金利が変動しない固定金利がおすすめです。
また、フラット35のデメリットはこのようになります。
- 融資率が9割を超えると金利が高くなる。
- 投資用物件の取得費には利用できない。
融資率が9割を超えると、金利が高くなってしまうので、フラット35の場合は、自己資金を1割より多く準備しておく方がお得です。
住宅ローンの金利については、こちらの記事で詳しく知ることができます。
フラット35は審査がゆるく、全期固定金利で返済の計画が立てやすい
フラット35について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
審査の条件をクリアしておく
住宅ローンを組む時に、審査はさけては通れません。
よーし住宅ローンを組むぞ!と思っても審査に通らなければまったく意味がありません。
年収が200万でも組める金融機関を選ぶことが前提ですが、それ以外の基準も満たしておきたいところです。
審査の基準ははっきりと公表されていませんが、審査に落ちてしまう原因はいくつかあります。
- 完済時の年齢が80歳を超える
- カードなどの支払いを遅延している
- 健康状態がよくない
- 勤続年数が短い
- 正社員以外の雇用形態
【年齢】
年齢は、金融機関が審査の項目で重要視される項目です。
完済時の年齢が80歳を超える場合や、借入れる年齢が若すぎる場合も審査に通りづらくなります。
【カードの遅延】
クレジットカードの支払いを遅延している場合も審査に影響します。
また、年会費が無料だからと使っていないクレジットカードをそのままにしていませんか?
クレジットカードの信用枠も審査に影響するので、使っていないものがある場合は、早めに解約しておくのがおすすめです。
【健康状態】
だいたいの住宅ローンは団体信用生命保険の原則加入であるところが多いです。
そして、健康状態見て、今後、ローンの支払いがしっかりされるかというところを見ています。
健康状態は良くあることに越したことはないでしょう。
原則加入ではありますが、フラット35では団体信用生命保険に健康上の理由で入れない方でもローンを組むことができますよ。
【勤続年数・雇用形態】
勤続年数が短かったり、派遣社員やパート・アルバイト、自営業の場合も審査に通りにくい傾向にあります。
勤続年数や雇用形態が気になる方は、比較的審査の条件がゆるいネット銀行や、先ほどご紹介させていただいたフラット35がオススメです。
- 使っていないクレジットカードは解約しておく
- 勤続年数や雇用形態が気になるならフラット35
自己資金を準備する
自己資金とは、頭金+諸費用のことです。
頭金というのは、住宅を買う時に現金で支払う部分のことをいいます。
なぜ頭金を用意した方がよいかというと、住宅ローンの借入金を減らすことができるからです。
ローンを組むと金利がかかるので、なるべく現金で払った方がお得ですよね。
そして、頭金が準備できる人は返済能力が高いとみなされるので、審査が通りやすくなります。
しかし、年収が200万円の人は、そもそも貯金がない!という人も多いでしょう。
そういう場合でも、住宅ローンを組む方法はあるので安心してください。
住宅ローンは、頭金も含めて借りることができます。
諸費用を安くおさえる
住宅ローンを組むには諸費用がかかります。
- 融資手数料
- 印紙税
- 保証料
- 登記費用
※金融機関によって諸費用は違います。
※フラット35は保証料不要です。
支払総額を抑えるには、諸費用が安い金融機関を選ぶのもおすすめです。
銀行によっては諸費用を住宅ローンに組み込めるところもあります。
フラット35では、これまで諸費用をローンに組み込むことができませんでしたが、2018年4月から諸費用もローンに組み込むことができるようになりました。
自己資金(頭金+諸費用)は住宅購入費の20%
※頭金:住宅購入費の10%、諸費用:住宅購入費の10%
例)住宅購入費が1000万であれば、自己資金200万円(頭金100万円、諸費用100万円)
※頭金は多ければ多いほどよいです。
※諸費用は金融機関によって異なります。
- 自己資金を準備する
- ない場合はフルローンが組める金融機関を選ぶ
年収合算を利用する
夫婦もしくは親子で収入合算するという方法もあります。
簡単に言うと、夫の収入+妻の収入で住宅ローンを組みます。
夫の収入が200万円で妻の収入も200万であれば、年収400万とみなされるのです。
年収が増えれば、借入額の上限も増えます。
しかし、夫婦の場合、妻が出産などで働けなくなる時期があることや、どちらかが失業や病気で収入が減ってしまう可能性も考えておかなければなりません。
収入合算の計算の仕方は金融機関によって違いますので、確認しましょう。
- 借入額を増やすことができる
- 病気や失業で片方の収入が減った場合、返済ができなくなる可能性がある
- 出産などで働けない時期の負担が大きくなる
年収200万でどのくらい借りることができるか?
年収が200万でも、住宅ローンの審査に通ることが可能なのはわかりましたが、どのくらい借入できるのでしょうか?
住宅ローンの借入額を決める時には返済負担率がポイントになります。
返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合です。
これが基準を超えると、返済の負担が大きくなり返済ができなくなってしまうリスクが高くなってしまいます。
返済負担率は審査の時に金融機関でチェックされます。
ちなみに、フラット35の返済負担率は、年収400万円未満で30%以下、400万円以上で35%以下となっています。
返済負担率の計算には、自動車ローン・教育ローン・カードローン(クレジットカードの分割払い・リボ払い・キャッシング)なども含みます。
年収200万の人が金利1.87%・35年で返済する場合に借入できる金額のめやす | |||
返済負担率 | 借入金額 | 毎月の返済額 | 年間の返済額 |
29% | 1500万円 | 4万8694円 | 58万円 |
19% | 1000万円 | 3万2463円 | 38万円 |
※金利は2019年7月現在フラット35の返済期間21~35年金利範囲の最高値で計算
※実際の返済額とは異なる場合があります。
一般的に無理なく返済するには、返済負担率を20%以下にしておくのがよいとされています。
しかし、年収200万の場合は返済負担率を抑え過ぎると、借入れられる金額も少なくなってしまいます。
そうなると選べる物件が限られてしまいます。
借りれる額と無理なく返せる額をよく考えましょう。
返済にゆとりをもたせるなら、返済負担率20%に抑える
住宅ローンを年収200万の人が組むための戦略を徹底調査!
最初にご紹介したように、自分に合った住宅ローンを組んで幸せに暮らしている方もいます。
年収200万は、住宅ローンなんて組むべきではない!という人もいますが、私は必ずしもそうとは思いません。
年収がいくらであっても、自分の収入の範囲内でやりくりしていくことに変わりはありませんよね。
住宅購入費は、一生に一度の一番大きな買い物です。
住宅ローンによって、人生が左右されると言っても過言ではありません。
大事なのは、無理なく返済していける自分に合った住宅ローンを組むことです。
自分のライフプランをしっかり把握して、無理のない住宅ローンが組めるとよいですね!
- フラット35を利用する
- 年収以外の審査基準もクリア
- 自己資金を準備する
- 収入合算を利用する
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
今は空前の低金利ブームなのでプロに一度聞いてみるといいかもしれません。詳しくはこちらを見てくださいね!
住宅ローンを賢く選ぶための一括審査申し込みサイト
今回の保険料率は一般事業の方の料率に合わせているわ。