住宅ローン以外にもローンを利用している読者様は、「住宅ローンと同じくらいの低金利でまとめられたら返済が楽になるのにな・・」と感じていらっしゃいませんか?
実は残念ながら、基本的に「住宅ローン」と「他に利用しているローン」とはおまとめが出来ないんです。
それでも、今利用しているローンの金利をなんとか少しでも低くしたいと思いますよね!
「おまとめ」は出来ませんが、住宅ローン契約者向けに低金利のローン商品を用意している金融機関もあります。
今の住宅ローンを新たに借り換えることによって、ローン返済がお得になることもあるかもしれませんよ!
こちらの記事では、次のポイントをご紹介します。
・ローンの金利相場
・住宅ローン利用者向けの低金利商品
・リフォームローンとのおまとめなら出来ることも
・不動産担保ローンについて
■目次
住宅ローンの借り換えで他のローンとおまとめが出来ないのはなぜ?
まずは、住宅ローンと自動車ローンや教育ローンなどのその他のローンの金利相場を比較してみましょう。
「住宅ローン」は借入額が高額で、返済期間も長期であり、なんといっても購入商品が「住宅」です。
金融機関側からすると、安全度が高く長期にわたり利益をもたらす商品といえます。
また、「住宅」は人間が生きていく上で必要不可欠なものですよね。
そのような理由から、他のローンよりも金利が低く設定されています。
金利相場 | 返済期間 | |
住宅ローン |
・変動金利型:0.38%~ |
20年~35年 |
自動車ローン |
固定金利型:3.0~6.0% |
5~6年 |
教育ローン |
1.68%~5.0% |
~15年 |
フリーローン |
1.8~14.5% |
~10年 |
※住宅ローンは借り換え時の金利相場
※金融機関によって金利や借り入れ期間は異なりますので、ご注意ください。
このように比較してみると、住宅ローンは金利面でとても魅力的な商品だということがわかりますね。
でも、住宅ローンはあくまでも住宅購入という目的のための資金を借り入れるものです。
他の目的の資金(自動車購入金や教育費用)を住宅ローンと一緒に借りるというのは難しいのが現実です。
ですが、一部の金融機関では住宅ローンの借り換えにあわせ、他のローンをその金融機関に一本化できる商品を「おまとめローン」として提案しているところもあります。
では、次にそんな金融機関の魅力的な商品をご紹介していきます。
住宅ローンの借り換え時におまとめできる商品について
同じ金融機関でローンをまとめられれば、口座管理や連絡方法も一つにまとまり、返済計画も分かり易くなります。
組み合わせ方次第ですが、住宅ローンを借り換えることでお得に出来るんです。
住宅ローンの借り換えを検討するタイミングで、自動車や教育ローンをまとめられる金融機関をご紹介しますね。
ろうきん 住宅プラス500
住宅ローンに、他の金融機関で返済中のローンを最大500万円まで合算して借りることができます。
新しく住宅ローンを利用する場合でも、他の金融機関から借り換える場合もどちらでも利用出来ます。
返済期間は最長40年で、月々の返済の負担を軽くすることができるのが最大のメリットです。
引用:近畿ろうきん
ろうきんは全国にあり、労働組合や生協に加入している人々の資金によって運営される金融機関です。
地方によってこの商品名は変わるようです。(「住宅プラス500」や「住宅ローンまとめトク」など)
基本的な内容は同じですが、条件等異なる場合もありますので、詳しくはお近くのろうきんにお問い合わせくださいね。
ちばぎん 住宅ローン利用者向け金利プラン
千葉銀行では住宅ローン利用者を対象に、低金利で他目的のローンを利用出来るようになっています。
他の金融機関から借り換えた場合でも対象になりますよ。
自動車ローン・教育ローン・リフォームローンが通常より低金利で利用することができるので、該当のローンの借り換えを検討している読者様なら、住宅ローンの借り換え先として検討してもいいかもしれませんね。
特にマイカーローンは、ディーラーローンで組むよりも繰り上げ返済の自由度が高かったり、手数料が安く設定されているのでおすすめです。
引用:ちばぎん
足利銀行 フリーローン メゾンプラス
足利銀行にも、住宅ローンを契約している人向けの金利優遇のフリーローンがあります。
引用:足利銀行
融資金額 | 10万円~300万円 |
融資期間 | 1年~7年 |
金利 | 3.5%~3.8%(変動金利) |
借入れ目的 | 自由 |
足利銀行のフリーローン「メゾンプラス」は、ネット上で仮申し込みしてから借入れまで1~2週間で完了できるのが魅力のひとつ。
足利銀行で住宅ローンを契約している人が利用出来る商品です。
借入れの目的も自由なので、住宅ローン以外のローンとの一本化をお考えの読者様に向いている商品です。
また、借り入れまでがスマホで完結できるのも便利ですね。
住宅ローンの「借り換えの流れ」「借り換え費用」については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
おまとめローンの注意点
今回ご紹介した商品以外にも、住宅ローンと一緒に他目的のローンも借り入れすることで金利が優遇されるような商品を扱っている金融機関があるかもしれません。
一見、現在利用しているローンより金利が低くなる場合、得をした気になりますよね。
ですが、実際はそうではないケースもありますので、よく考えて利用してください。
おまとめ系のローンを利用する際のメリット・デメリットを簡単にまとめておきますね。
・複数のローンが一本化され管理しやすくなる。 ・月々の返済額が抑えられる。 ・ローンの金利が抑えられる。
・借り入れが一本化され、月々の返済額が抑えられることで、新たな借り入れがしやすい状況になる。 ・35~40年等の長期返済に組み込まれることで、実質の支払額が増える。
「デメリット」にある「新たな借り入れがしやすい状況になる」というのは、一見メリットともとれます。
ですが、これは「新たな借り入れをしやすくなることで、さらに借金が膨らむ」ということにもなります。
ローンの目的や月々の返済が出来るかも考えながら、商品の比較検討をしていきましょうね。
住宅ローンとリフォームローンはまとめられる可能性が高い
住宅ローンと他のローンとは基本的にはおまとめローンには出来ませんが、特例があります。
住宅ローンとリフォームローンは、同じ住宅に関するローンという共通点がありますよね。
なので、この2つのローンはおまとめに出来る可能性が高いんです。
ただし、この2つのローンをまとめて組めるのは、住宅ローンの契約前にリフォームにかかる費用の金額が決まっている場合にのみ該当します。
このパターンは、中古住宅を購入する際のリフォーム代金で使われる事が多いですね。
住宅ローンとリフォームローンを同時に組みたい読者様は、住宅ローンをお考えの金融機関に相談してみてくださいね。
不動産担保ローンも検討
住宅ローン利用者向けのローン商品の他にも、現在所有している不動産を担保にするローン商品があります。
不動産担保ローンは、低金利と高額融資が可能なローン商品です。
不動産を担保にすることで、高額なローンを組むことができるのが特徴です。
金融機関側としては、貸したお金はきちんと返済してもらわなければならないので、お客さんが不動産を所有していることで安心してお金を貸すことが出来るんですよね。
ただし、ローンが支払えなくなった場合には担保にしたマイホームを失うことになるので契約は慎重に検討してくださいね。
ここでは金融機関2社の不動産担保ローンをご紹介します。
楽天銀行 不動産担保ローン
住宅ローン商品も人気の楽天銀行には、不動産担保ローンがあります。
引用:楽天銀行
借入れの金額は審査によりますが、100万円~1億円としています。
楽天銀行の不動産担保ローンを組んだ場合の例が、以下の表です。
引用:楽天銀行
不動産に住宅ローンが残っていても、ローン残高が住宅購入時の約6割以下程度になっていれば利用することも可能です。
東京スター銀行 スター不動産担保ローン
東京スター銀行のスター不動産担保ローンは、電話やインターネットで24時間いつでも仮申し込みが出来ます。
金利(変動金利) | 0.85%~8.35% |
融資期間 | 1年以上20年以内 |
融資金額 | 100万円以上1億円以内 |
引用:東京スター銀行
他のローンに比べて使いみちが比較的自由な商品ですが、不動産を担保にすることになるのでよく検討してくださいね。
住宅ローンを借り換え!他のローンとおまとめは出来る?のまとめ
今回の記事のまとめは、次の通りです。
・住宅ローンと他のローンはおまとめは出来ない
・住宅ローン利用者向けの低金利ローンがある
・住宅ローンとリフォームローンはおまとめにできる可能性はある
・不動産担保ローンという商品もある
住宅ローンと他のローンのおまとめは、基本的には出来ません。
しかし、住宅ローン利用者向けの商品で一本化するなど、効率よくローンの返済が出来る商品はあります。
他の金融機関へ借り換えることによってローンの一本化を検討する際には、融資の総額や借り換える場合の金利などよく比較してみてください。
ローンの返済には正解はありません!
よく比較検討して、自分にあったローンが組めるといいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。