【住宅ローン控除】2年目の年末調整を忘れた場合はどうなる?!

 

住宅ローンの控除を申請する2年目。

 

申請の期限を過ぎてから「年末調整をするのを忘れてしまった!」なんてことになったら、気づいた時のショックは大きいですよね・・・。

 

申請期限を過ぎてしまった場合、もう控除を受けることはできないのでしょうか?

そんな疑問をお持ちの読者様のために、解説をしていきます!

 

【住宅ローン控除】2年目の年末調整を忘れたら?

 

うっかり申請を忘れてしまった人はまだ間に合う可能性があります!

既に2年目の申請期間を過ぎてしまったという人はもちろん、これから2年目を迎えるという人も、要チェックです!

 

住宅ローン控除の仕組み

「住宅ローン控除」は、正式名称を「住宅借入金等特別控除」といいます。

個人が家を建てたり、リフォームをするにあたってローンを組んだ際、所得税からの控除が受けられる、という制度です。

控除が受けられる期間は、2019年の増税に伴い、それまでの10年間から13年間に延長されました。

 

控除される金額は「年末時点の住宅ローン残高×控除率1%」で計算することができます。

 

最大控除額は40万円で、こちらの計算結果と比べて少ない金額の方が適用されます。

 

初めて住宅ローン控除を受ける場合は、確定申告が必要になります。

そして、2年目以降、最大13年間の住宅ローン控除は、年末調整の手続きを通して受けることができます。

 

住宅ローン控除を受けるための年末調整の書き方についてはこちらをご覧ください。

住宅ローン控除を受けるには?年末調整の書き方を解説します!

2020年6月22日

 

住宅ローン控除の年末調整をし忘れた場合どうなるの?

さて、この2年目以降の住宅ローンの控除の年末調整の手続きを忘れてしまった場合はどうなるのでしょうか。

年末調整の手続きを逃したことで、控除を受けるチャンスはもう戻ってこないのでしょうか・・・?

 

実は、結論から言うと、5年間以内なら取り戻せるのです。

 

例えば、2020年の年末調整で住宅ローン控除の申請をするのを忘れてしまった場合、気づいたのが2021年1月1日から5年の間であれば、所得税の還付を受けることができます。

 

年末調整の手続きをし忘れたのに気付いたのがいつなのか?

そのタイミングによっても申請の方法が変わってきます。

 

ゆいか
無事取り戻せるならひとまず安心ね!

 

【住宅ローン控除】2年目の年末調整を忘れた場合の申請方法

2年目以降に年末調整を忘れた場合の申請方法は?

 

■1月末まで

年末調整は、法律上1月末まで修正をすることができます。

提出先の会社に事情を説明し、以下の資料を提出しましょう。

 

必要書類
  • 「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」兼「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書」
  • 「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書 」

 

●「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」兼「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書」

引用:国税庁

 

↑こちらの証明書は、10月頃、税務署から控除期間分がまとめて送られてきます。

住宅ローン控除が13年間ある方には12枚送られてきます。

 

●「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」

引用:住宅金融支援機構

 

↑こちらの証明書は、毎年10月中旬頃、借入をしている金融機関から送られてきます。

 

これらの必要書類を提出すると、住宅ローン控除を反映した源泉徴収票が再発行されます。

 

万が一、これらの証明書を紛失してしまった場合は、「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」兼「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書」は税務署に、「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」は借入をしている金融機関に依頼をして、再発行をする必要があります。

 

ただ、いくら1月末までであれば間に合うとはいえ、会社の担当者によって一度処理された年末調整の手続きを改めてお願いすることになってしまいます。

会社によっては、最初の締め切り以降、受け付けてもらえない可能性もあります。

「面倒な作業をお願いすることは気が引ける・・・」という方は、次の方法でもOKです。

 

■1月末を過ぎて5年目まで

この場合は、自分で確定申告を行いましょう。

 

ゆいか
一年目にも確定申告を行っていて、面倒に感じるかもしれないけれど、一度逃したものを取り戻せるチャンスよ!

2年目以降は、1年目よりも必要な書類も少ないから頑張って!

 

期間は、2月中旬から3月中旬になります。

 

確定申告の期間内に、税務署に以下の書類を提出しましょう。

必要書類
  • 「給与所得の源泉徴収票」
  • 「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」
  • 「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」
  • 「確定申告書A」

 

●「所得の源泉徴収票」

引用:国税庁

 

↑こちらは、12月の年末調整後に会社から支給されるものを使います。

 

 

●「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」一面・二面

引用:国税庁

 

引用:国税庁

 

●「確定申告書A」第一表・第二表

引用:国税庁

 

引用:国税庁

 

ゆいか
「こんなに書類、見たくない!」と思うかもしれないけれど(笑)

  • 「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」
  • 「確定申告書A」

に関しては、確定申告書作成のWebページで簡単に作成できるので心配無用よ。

 

※確定申告を行う場合は、「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」兼「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書」は不要です。

※「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」は、【■1月末まで】の見出しの中でお伝えしたものと同じものです。

税務署で手続きをする際には、「2年目(以降)の年末調整を忘れた」旨を先に伝えるとスムーズです。

 

【住宅ローン控除】2年目の年末調整を忘れた場合はどうなる?!まとめ

 

住宅ローン控除の2年目の年末調整は忘れてしまったとしても、後から申請をすることで控除を受けられるということが分かりました。

忘れたことに気づいた瞬間「ドキッ」とした方も、一安心ですね。

ただし5年間で期限切れとなってしまうことには注意してください。

 

後から申請をするときのポイントをおさらいしましょう。

【住宅ローン控除】2年目以降に年末調整を忘れた時の申請方法

 

【1月末までの場合】

  • 「給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」兼「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書」
  • 「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書 」

を会社に提出し、年末調整を修正してもらう。

 

【1月末を過ぎて5年目まで】

  • 「給与所得の源泉徴収票」
  • 「住宅取得資金に係る借入金の年末残高等証明書」
  • 「住宅借入金等特別控除額の計算明細書」
  • 「確定申告書A」

を用意し、自分で確定申告を行う。

 

ゆいか
「住宅ローン控除の申請、忘れていますよ!」というお知らせがあると便利だけど、残念ながらそういうシステムって無いのよね。皆さん、申請を忘れずに、しっかり控除を受けてね!

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

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