変動金利の魅力は金利の低さですよね。
現在、住宅ローンの金利タイプで利用者がもっとも多いのは断トツで変動金利です。
各金融機関で多種多様なプランがありますが、選択肢が多いと中々決められないですよね。
そこで今回は、2020年5月の新規借り入れ低金利ランキングの比較をしてみました!
さらに!おまけで顧客満足度の高い商品についても、ピックアップでご紹介します!
まだまだ低金利が続いていますが、今後経済の影響がどう変わるかわかりませんよ!
借り入れも借り換えも視野に入れて、しっかり比較し、自分にベストな住宅ローンを見つけましょう!!
■目次
住宅ローン低金利ランキング比較前に!変動金利をおさらい!!
ランキング情報をより理解してもらうためにも、変動金利についておさらいしておきましょう。
現在、低い金利が魅力の変動金利ですが、デメリットがあるのはご存じですよね。
しかし、金利のチェックって言っても、何を見ればいいのかわかりませんよね?
理解するには変動金利の仕組みを知る必要があります。
住宅ローンの変動金利、誰がどうやって決めてるの?
そもそも変動金利は誰が決めているのでしょうか?
結論を言えば、各銀行が決めています。
銀行が変動金利の利率を決めるときは、「短期プライムレート」に1%を加算しています。
銀行が優良企業(業績が良い、財務状況が良いなど)に貸し出す際の最優遇貸出金利(プライムレート)のうち、1年以内の短期貸出金利のことです。
短期プライムレートは、各銀行のHP、日銀ホームページで確認することができます。
引用:みずほ銀行
現在、多くの銀行で最も使われている短期プライムレートは1.475%(2020年4月現在)
それに1%加算された2.475%が「基準金利(定価)」となり、そこから各銀行で優遇割引などの引き下げがあり「適用金利(販売価格)」が決まっています。
各銀行はライバルの銀行に勝つために、金利の引き下げ競争が毎月、苛烈に行われているんです。
変動金利の動向、どこをチェックすれば良いの?
変動金利が短期プライムレートと連動しているということでしたが。
では、短期プライムレートは誰が決めてるのでしょうか?
金融機関同士が無担保で翌日返済という条件で短期資金を貸し借りする際の利率です。
金利(政策金利)は日銀の金融政策によって操作されています。
「無担保コール翌日物」や「無担保コール・オーバーナイト・レート」ともいいます。
まとめると、変動金利 < 短期プライムレート < 市場金利(無担保コールレート) < 日銀の金融政策 < 国の景気や経済状況となっているわけです。
無担保コールレートはニュースの経済欄などに掲載されているので、いつでもチェックすることができます。
ちなみに2020年3月は下のようになっています。
引用:住宅金融普及協会
また、大元である日銀の金融政策の動きを見ることも大切です。
これについては記事後半の「今後金利はどうなるの?」でお話したいと思います。
住宅ローン低金利ランキング比較!変動金利編【2020年5月】
それでは、2020年5月時点の変動金利人気ランキングをみてみましょう。
今回は新規借り入れを基準に見ていきたいと思います!!
まずは2020年5月、最も金利の低かった金融機関ランキングです。
引用:価格.com
とにかく金利のみに注目してみました。
以下、銀行の特徴も紹介していくので参考にしてくださいね!
1位:ジャパンネット銀行
ジャパンネット銀行の住宅ローンは2019年7月30日に誕生した最新の住宅ローンです。
引用:ジャパンネット銀行
ジャパンネット銀行が住宅ローンを扱ってから日は浅いものの、他のネット銀行の良いところを集約したシステムになっています。
■ジャパンネット銀行の金利のしくみ
ジャパンネット銀行の変動金利の基準金利は現在2.299%(2020年5月現在)
引き下げ幅は一律になっていて、変わる事はありません。
引用:ジャパンネット銀行
変動の場合、引き下げ幅が-1.9%で金利0.399%となります。
変動から固定へ変更する場合、引き下げ幅が小さくなり-1.4%が適用され、金利が0.899%となります。
その固定期間が終了し、変動タイプに戻ると再び-1.9%が適用されます。
2位:auじぶん銀行
ジャパンネット銀行とほぼ同じくらい、毎度低金利ランキングに入ってくるのがauじぶん銀行です。
引用:auじぶん銀行
変動金利 | 0.410% |
基準金利 | 2.341% |
当初引き下げ幅 | -1.931% |
(2020年5月)
auじぶん銀行は通信会社ならではのサービスの展開の仕方をしているため、とくにauユーザーにはお得な商品となっています。
とにかく審査が早い!がん保険に力を入れている!低金利!と、ネット銀行の中でもホットな銀行になっていますよ。
口コミランキングの方でも上位に入ってくるauじぶん銀行は若い人を中心に人気です!
じぶん銀行が無料で提供しているがん半額保障の団信は金利0.3%くらいの価値がある。このサービスを利用した場合、変動金利は0.2%程度で借り入れできるイメージになるので、明らかに他の住宅ローンと比べても優位性がある。
以下引用:クチコミランキング
私がじぶん銀行の住宅ローンが有利だと思う理由は、がんと診断された場合に金利の上乗せなしで住宅ローン残高が半分になる特約をつけられる点です。がんは完治する事のほうが多くなっているので、この負担軽減の仕組みはすごいと思います。
ちなみに、auじぶん銀行の団信の保険内容はこちらです。
引用:auじぶん銀行
無料のがん50%保障に加え、全疾病もカバーしています。
選んだ方の多くは金利の低さはもちろん、この保険の保障内容の良さが決めてになったようです。
auじぶん銀行については、こちらでも詳しく解説していますのでぜひどうぞ!
3位:住信SBIネット銀行
三井住友信託銀行とSBIホールディングスの共同出資で2007年9月に開業した銀行です。
引用:住信SBIネット銀行
変動金利 | 0.410% |
基準金利 | 2.775% |
当初引き下げ幅 | -2.365% |
(2020年5月)
低金利なのはもちろん、大手銀行ということで信用もありますね。
利用者が選んだ理由は、「もともと住信SBIネット銀行の口座を使用していたから」という声が多かったです。
他には、毎月の返済がアプリで確認できたり、女性の方には安心のガン診断給付金特約が無料で付帯されます。
借り換えで悩んでいる方はこちらの記事も一読ください
住宅ローン金利ランキング比較!変動金利編:おまけ【顧客満足度】
では、顧客満足度が高かった住宅ローンについてご紹介いたします。
ソニー銀行
ソニー銀行は9年連続で満足度ランキングが1位なんです。
引用:ソニー銀行
ソニー銀行のどういった点が良いのでしょうか?
評判を見てみましょう!
問い合わせ時の対応がスムーズ。分かりやすい。説明が優しい。 掲示板でのやり取りができるのも良かった。40代/男性
以下引用:オリコン顧客満足度
オペレーターに金利変動のタイミングを親身になってアドバイスしてもらえたし説明も丁寧。40代/男性
ソニー銀行は、繰り上げ返済手数料は何度でも無料。固定・変動の金利タイプ変更もできます。
こうした借りた後のメンテナンス性が高いのが、満足度の高い理由となっているようです。
イオン銀行
イオングループの銀行で住宅ローンは2008年から取り扱いが始まりました。
引用:イオン銀行
イオン銀行の住宅ローン最大のメリットはイオンで買い物すると5%オフになる特典です!
引用:イオン銀行
毎日イオンで買い物したとすると、年間約45,000円もお得になります。
また、イオンモールに銀行窓口が設けられている店舗があるので
「買い物ついでに住宅ローンの相談しようかな。」
と気軽に行けるので、忙しい方には助かりますね。
イオン銀行については、こちらの記事も参考にしてくださいね。
住宅ローン低金利時代!今後金利はどうなるの?
短期プライムレート・無担保コールレートについては紹介しました。
そして、これらの元となる金利は日本銀行の金融政策決定会合で決まります。
日本銀行が毎月1~2回、金融政策の方向性や政策金利の上げ下げなどの運営を討議・決定する会合。
会合の結果は日銀HPから確認できます
最近の金融政策決定会合の結果をみると
「日本銀行は、2%の「物価安定の目標」の実現を目指し、これを安定的に持続するために必要な時点まで、「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」を継続する。」とあります。
この事から、今後の金利はどうなるのでしょうか?
今後の金利の予想
私は、当分も低金利状態が続くだろうと予想しています。
その訳は、「物価上昇率が前年比+2%」が実現する見通しがないからです。
オリンピックが通常通り開催され、上手くいっていれば上昇もありえたかもしれません。
しかしそれも新型コロナウイルスの影響で延期になりました。
あとは、短期プライムレートも過去11年間、横ばいが続いているという点もあります。
あくまで僕の意見なので、変動金利を検討さえている方はご自分の判断で選択する事をおすすめします。
「金利がもし上がった場合でも支払いが続けられるか」
これが最も大切な判断基準です。
住宅ローン破綻にはどんなリスクがあるのか、知っておく必要があります。
こちらの記事をご覧くださいね。
住宅ローンをこれから借りるなら?
今回は低金利を中心に話をしていきましたが、住宅ローンは低金利だけで決めてしまうのは、失敗してしまうもとになります。
これから住宅ローンを検討したい!という方は、必ずしっかりとした比較を行う必要があります。
これによって百万単位で支払い額が変わってしまうかもしれません。
金利だけでなく、手数料や特典なども含め、自分のライフスタイルにあった最適な銀行を見つけることが大切です。
しかし、比較するのってすごく難しいですし、個人で仮審査を複数受けるのはリスクも伴います。
賢く時短のできる新しいサービスは特許取得済で安心安全です!
詳しくはこちらの記事をどうぞ。
住宅ローン低金利ランキング徹底比較!変動金利編のまとめ
今回の記事をざっくりとまとめていきましょう。
- 変動金利の動きは短期プライムレート・無担保コールレート・金融政策決定会合をチェック。
- 低金利ランキング1位はジャパンネット銀行(0.399%)
- 顧客満足度ランキング1位はソニー銀行
- クチコミランキング1位はauじぶん銀行
- 今後もしばらく低金利が続くと予想。
今後は、金融機関同士の金利引き下げ競争は終わり、各々に特化した優遇サービスを充実させる方向になってくると思います。
金利だけで比較するのではなく、どんなサービスがあるかも比較したいですね。
ベストな住宅ローンが見つけてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
金利変動リスクをしっかりと管理することが大事なんだよ。